読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

1章 9話 初陣

「ひーっひっひっひっ!!!ひゃっひゃっひゃっ、燃えろ燃えろ!!!」 嘲笑う魔女が解き放ったベギラマが枯草置場や納屋を燃やしている。数匹のキラービーを従え、ゆっくりと村を旋回し。 ぎょろりと大粒の眼差しで舐めるように辺りを見回した。 「それにし…

1章 8話 風に沈む村

弱い魔物といえども魔物は魔物。一瞬でも隙を見せ、喰い付かれればただでは済まない。 この青い軟体種、スライムもその一種だ。 全身をバネに大地を蹴って跳ね上がり、体当たりを仕掛けて来る。それをかわし、フィオラがバスターソードを振るい。 剣がイイ事…

1章 7話 青空の約束

明日の朝、大門の前で。 そう言い、ヴェントは旅の準備の為に宿へ戻り。フィオラもまた母の待つ家へと戻った。 無事に勇者の称を得られた話、レアは既にメイから聞いており。帰るなり、" おめでとう " とフィオラの両手を強く握り締めたのだった。 ……………… 一…

1章 6話 仲間を求めて

今日新たな勇者が生まれ、アリアハンから巣立つ。その事実を知る者は未だほとんど居ない。 それはアリアハン王ビオの意思であり、フィオラがアリアハンを出立したのを確認して後、公表するという。 希望に縋る民衆がその事実を知れば、当然大混乱になるから…

1章 5話 勇者継承

ぎしりと軋んだ音。次いで乾いた音が大広間に響き渡り。騎士団長の握っていた木剣が弧を描きながら高く舞い上がった。 その眼前には同じく木剣を握っている少女の姿。 それまで息を飲み見守っていた要人兵士諸々の面々からどよめきが生じ。王座に腰掛けたま…

1章 4話 始まりの朝

―――――― ナジミの村の惨劇より、6年の月日が流れた。 片割れを失った後、フィオラは人が変わったかのようにその臆病さを前に出す事が無くなり。アルマが直接師事していた剣や呪文の訓練を受けられるよう、自ら交渉の場に立った。 母を含め、大人達は皆、フィ…